訪問リハビリテーションとは?

訪問リハビリテーションとは?

訪問リハビリテーションは、セラピスト(国家資格者である理学療法士など)がさまざまな疾患を持つ患者さんの自宅を訪問することで、生活の実際に合わせたサービスを提供することが出来ます。
医療機関でのリハビリテーション修了後の次のステップ、または、医療機関でのリハビリテーションを補う手段として、訪問リハビリテーションの重要性は高まっております。

目的

1. 身体機能や能力の改善・維持を図る。
2. ADLやQOLの維持・向上を図る。
3. 適切な自助具や福祉機器が導入できるよう助言し、患者さんの自立度が向上するよう援助する。
4. 介護者の負担を軽減する。

適応

疾患にかかわらず、身体機能・ADLなどの低下や発達の遅延を認めるすべての患者さん。

訪問リハビリテーションのポイント

1. 生活状況や環境を把握し、日常生活に即した効果的なリハビリテーションを提供する。
2. 家族が同席することで、家族自身がADL能力を実感でき、効果的な介助方やホームエクササイズを習得することができる。
3. 患者・家族の希望や各家庭の事情を考慮し、円満な関係を築きます。
4. 無理なく、安全な負荷で十分なリスク管理を行いながら実施します。

療法士が看護師と協働する効果

看護師が日常的な健康状態を管理することで、より安全に配慮したリハビリテーションが可能となります。
訪問リハビリテーション時の患者さんの状況を、療法士から看護師に報告することで、より適切な状態管理を行うことができます。
リハビリテーション・メニューの立案や修正を通して、看護師への詳細なアドバイスが可能となります。
看護師のリハビリテーションに関する知識・技術の向上が期待できます。

リハビリテーション・メニューの立案

身体機能・ADLを評価し、患者・家族とともに目標を設定
リハビリテーション・メニューの立案にあたっては、事前に看護師から情報収集を行っております。
さらに、訪問時に筋力・関節の状態、麻痺の程度といった身体機能、歩行などのADL能力をはかります。
これらを踏まえ、患者さんの意欲、家族の希望・意向を把握して目標を設定、その目標を達成するためのメニューを立案致します。

事前に看護師から情報収集

訪問リハビリテーションを始めるにあたっては、事前に看護師から情報収集を行い、看護記録を参照する。
既往歴やリスクなどを確認し、訪問リハビリテーションに際しての留意点を確認しておく。

患者さんと家族の要望をよく聞く

身体機能:ADLの現状を把握したら、患者さん、家族から聞き取りを行い、患者さん自身の希望、家族の希望を把握する。
聞き取りにあたっては、患者さん自信がリハビリテーションに対して何を期待しているのか、個々に話し合いを持ち、把握することが必要になります。

患者・家族・療法士で目的を共有

「早く歩きたい」という患者さんの希望、「1人でトイレに行ってほしい」という家族の希望、それを聴取したうえで、専門職である療法士の評価を加え、リハビリテーションの目標を設定する。
最終目標を達成するためには、前段階として、小さな目標をいくつか設定するとよい。
例えば、「起き上がりの自立」という大目標を達成するため、小目標として「寝返りの自立」を設定する。

リハビリテーション・メニューの立案

設定した目標をふまえ、リハビリテーション・メニューを立案する。
この際、療法士が定期訪問するのか、看護師が実施するのか、あるいは患者さんの自主トレーニングに任せるのかにより、メニューを替える必要がある。
多くのメニューを盛り込んでも、時間的・体力的に無理な場合がある。また、自宅で利用できる資源にも限りがある。優先順位を決め、現実的に無理のない範囲で、実行できるメニューを作成する。

定期訪問時のリハビリテーション

負荷の調整をしながら、メニューを実施。目標の達成度をチェック

定期訪問時のリハビリテーションは、負荷の調整をしながらメニューを実施し、介助量の変化、目標の達成度をチェックする。
例えば、「痛い」からやらないのではなく、「なぜ痛いのか」、「どうしたら痛くないのか」など、原因と対策を考えて実施する。
療法士と看護師が連携し、「できるADL」と、日常生活で「しているADL」との間のギャップが少しづつ埋まるようにする。

患者・家族から情報収集

定期訪問時には、まず患者さんと家族から前回訪問後の様子を聞き、情報を収集する。

POINT

・前回訪問後、疼痛や疲労が出なかったか確認。
・情報収集を負荷量の調整に生かす。